どうもたにもんです(*´ω`*)
皆さんは何気なく多肉の土を選んでいませんか?
私も多肉植物を育て始めてからしばらくは、土にあまり拘りがなく。育てばいいやくらいで土を選んでいました。実際に赤玉土のみで多肉を育てるということもやっていました。
結果は、枯れないが上手に育てられるかと言われれば微妙な感じでした。
多肉植物はある程度の環境適応能力があるので、こだわり過ぎる必要は無いのですが。それでも大切な多肉植物はできるだけ枯らしたく無いもの。
ネット上にはオススメの土10選という記事をよく見かけますが、大抵はメーカーの紹介文を掲載して10個並べただけの記事が多いと思います。
そこで実際に10種類買ってみて水分がどのように抜けるのかのデータと使用感を書いてみました。
良ければ参考にしてみてください。
※3号スリット鉢に同じ量の用土を入れ潅水して10日間日没後に重量を計測しています。
水やり前の重量は開封直後の重量なので若干水分を含んでいます。
レビューする市販の多肉植物の土

近所のホームセンターで購入したものから、ネット上で購入したものまでランダムで10種類集めました。
多肉植物・サボテンの土・10選
アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土
団粒構造で保水・通気・排水性に優れた培養土です。・水分量落差は70ml
雑草の種や害虫の混入を抑えるために加熱処理を施しています。
小粒の軽石配合により根が安定しやすく、水はけがよくなっています。
- コスパ 8
- 汎用性 9
- 排水性 6
- 保水性 5


土自体はずっしりとしていて、理想的な団粒構造を実現するために粒状のベレットが含まれています。
土の比重自体が重いので、水やり後に急激に保水量が増えるといった感じではありませんでした。
保水性もあり10日目までゆっくりと安定して水分が抜けたようです。
ただし、加熱処理してあると記載があるのですがナゾノクサがよく生えてきます。ペレットの原産国は中国となっているので気になる方はご注意を。
サボテン用と観葉植物用と2種類ありますのでご注意ください。
GREEN MAIL サボテン・多肉植物専用培土PRO
6ヶ月間有効肥料入り(緩効性肥料)・水分量落差は100ml
植物に有害な産廃堆肥などは一切使用していません。
活性炭やゼオライトの浄化作用で根腐れを防ぎます。
- コスパ 9
- 汎用性 8
- 排水性 5
- 保水性 8


用土自体も重量感があり、グラフを見てわかるようにかなり水分を吸水します。バーミキュライトが含まれているので保水性と通気性のバランスが良いです。活性炭やゼオライトが適度に含まれていて、堆肥が含まれていないので、コバエなど虫が湧くのを抑えられます。室内管理にも向いています。粒子は比較的細かいです。
HYPONeX 清潔なボルカノソイル使用 サボテン・多肉植物・ミニ観葉の土
Ph調整済みph5.0~7.0・水分落差は60ml
主な原料配合は日向土・丈夫な根を作るマグァンプK配合
根の張りを良くする活力剤リキダス配合
- コスパ 6
- 汎用性 6
- 保水性 9
- 排水性 5


画像のように軽石、日向土などの多孔質な土で大きさも中粒くらいなので、土も軽めで水分も比較的早く抜けます。
長期間根が湿っているのは、あまり多肉植物には適さない環境なので、根腐れが心配な方には向いています。
マグアンプとリキダス(ミネラル系の活性剤)が含まれているので、肥料を悩む必要が無いのは初心者には嬉しい点です。他の土に比べて価格は上がりますが、肥料を別で買う手間を考えればアリだと思います。
ただし、ちょっと割高。
Green Plan サボテン/多肉植物の土
通気性・透水性に優れている・水分量落差は74ml
ゼオライト配合で根腐れ防止
肥料成分無し・ph6.5~7.0
- コスパ 6
- 汎用性 5
- 保水性 8
- 排水性 7


用土を見た様子は軽石、ゼオライトなどを使用して根腐れ防止に配慮しています。透水性にずぐれているのはこの為です。小さな木質堆肥のような物が見えます。科学肥料を使用せずに有機肥料のみで育てたい方にはオススメです。1Lあたりの価格はやや高め、水持ちの良い土が好みの方にはオススメです。
PROTOLEAF 室内向け 観葉・多肉の土
堆肥を使わず虫が湧きにくく室内向けをコンセプトにしている・水分量落差は84ml
小分けの0.6Lサイズの販売もしているので少量の植え替えに便利鹿沼土・パーライト・赤玉土・速効性と緩効性肥料を配合している
- コスパ 5
- 汎用性 7
- 保水性 7
- 排水性 6


室内向けをコンセプトにしてあるので、有機肥料を使わず匂いや虫に配慮してあるのがよくわかります。
そのぶん速効性肥料と緩効性肥料の2種類をブレンドしてあるのにはこだわりを感じます。
0.6Lサイズが一番小さく4合鉢から使えるので、無駄なストックを置いておきたくない方、お試しで買ってみたい方にはオススメです。鉢数が多い方には割高かも。土の粒ぞろいは綺麗で、初心者は迷ったらコレが一番安心です。
個人的にも扱い安くて好きな用土です。
PROTOLEAF サボテン・多肉植物の土
ph調整済み・初期栄養素入・水分量落差は45ml
適度の水持ちのある土
鹿沼土・赤玉土・木炭・パーライト・バーグ堆肥・軽石などを使用
- コスパ 8
- 汎用性 7
- 保水性 8
- 排水性 5


木炭やパーライトが含まれていたためか、保水性はあまりなかったようで、45mlしか水分を保有しませんでした。4~5日でほとんど元の水分量に戻ります。
上記のプロトリーフの土と比較してスペックが正反対の反応です。こちらは屋外で管理して雨にあたったりする事を想定しているのか、透水性が低く設計してあります、根腐れ、徒長も防げるという点でオススメです。
花ごころ 多肉植物&ミニ観葉の土
ph7.3±0.5 緩効性肥料配合・水分量落差35ml
赤玉土・鹿沼土・パーライト・ゼオライト配合
買い求めやすい価格と1Lサイズからの販売はGood
- コスパ 5
- 汎用性 6
- 保水性 7
- 排水性 5


表記には記載されていないですが、見た目は堆肥などが確認できます。繊維質な物が見えます。こちらも透水性は低く乾燥した環境で屋外向けの用土といえます。
緩効性肥料配合で1Lと少量から購入できるのが魅力で、鉢数が多い方にはコスパは悪いですが、初心者がスターターキットのように買い揃えるのには適しています。
少ない量だけほしいときには便利な土ですね。
花ごころ 根が傷まない さぼてん 多肉植物の土
ph7.0±0.5 配合肥料分は無
軽石ベースで排水性を重視、ゼオライト配合で根腐れ防止
2Lサイズから販売、買い求めやすい価格で販売
- コスパ 9
- 汎用性 8
- 保水性 7
- 排水性 8


軽石と木質の細かい堆肥が見えます、水持ちもよく安定して排水する土だと言えます、持ってみると分かりますがとにかく軽いです。
肥料成分も含まれないのでアレンジ可能で、コスパも良いのでベースの土に積極的に使いたい土です。コスパもよく適度な水持ちと排水性が特徴なので汎用性が高くアレンジもしやすいです。
花ごころ シャコバサボテンの土
ph6.5±0.5 緩効性肥料配合
軽石・パーライト・バーミキュライト・木質堆肥
リン酸成分を強化してあるので花付きが必要なシャコバサボテンにはGood
もちろんシャコバサボテン以外にも使用可能
- コスパ 5
- 汎用性 6
- 保水性 7
- 排水性 8


中粒のバランスの良い用土に大きめの木質堆肥が入っています。
コンセプトは花を鑑賞するためのシャコバサボテン用の緩効性肥料入り用土なのですが、花を楽しむ為のサボテンにも使えると思います。お値段的にはちょっと高めです。
花ごころ 多肉植物寄植えの土
ph6.5±0.5 緩効性肥料配合
赤玉土・鹿沼土・パーライト・バーミキュライト・固まる土「ネルソル」が付属してます
挿し穂などで寄植えを作るコンセプトの土なので粒が細かめ
- コスパ 7
- 汎用性 5
- 保水性 8
- 排水性 5


全体的に細かい土です。袋の説明を見る限り、挿し穂などで寄植えを作っていく為の土なので全体的に細かくなっています。
吸水性と保水性はあまりなく蒸れて根腐れなどを防止するために配合を考えられている用土だと思います。付属のネルソル(固まる土)は小さめの袋に入っています。
まとめ
今回、多肉植物の土を実際に購入して10日間の検証をしてみて感じたのは、どの用土も他のブランドと差別化の為に配合や特徴を変えて独自性の追求をしている事が素晴らしいなと思いました。
数種類の土を使うか使わないかで、鉢の中の水分の動きには大きな変化が現れます。組み合わせや分量など研究されている開発の方は素晴らしいと関心しました。
個人的には多肉やサボテンを育てる際は、堆肥や有機物が少ない用土が好みですが、それが適さない種類の多肉も数多くあると思います。
何を参考にしたら良いかわからない場合は、インスタやツイッター、フリマアプリなどに写った上手に育てている人の多肉の土を見てみてください。なんとなくヒントになるのではないでしょうか(*´ω`*)
