【多肉植物の実生】アフリカ亀甲竜の種まき【播種】のコツを解説
どうもtaniku monsterです(*´ω`*)
皆さんは【実生】(種から育てること)してますか?
種から育てると、より一層愛着が湧いて育てるのが楽しくなりますよ(*´ω`*)
今回は、飽きっぽくてズボラな私にでもできる簡単な亀甲竜の播種(種まき)についてお話します(*´ω`*)
この種まきの技術は、他の多肉の種まきにも応用出来ますので、ご覧頂ければ幸いです。
最後までお付き合いください(*´ω`*)
種から育てる楽しみ

亀甲竜に限らず、種から育てると色んな気付きがあります、小さい時は成長したものと形が全然違うとか、こんなに成長が遅いのかなど(*´ω`*)
また日々少しずつ大きくなるのを観察しながら世話をする楽しみは、ショップなどで大きいものを購入しては味わえない経験です。
種から育てるメリット
- 管理方法が熟知できる
- その環境に適応してくれやすい
- 愛着が湧く
- 安価に始められる
- 大量に生産できる
種まきの時期

私は必ずしもベストな方法や手段、時期などを選ばなくても良いと思っています。
シンプルに
「種が発芽して、枯れない環境を維持できる」ならいつでもOKです。
アフリカ亀甲竜は冬型とよばれ、秋くらいから活動して、夏には葉を落として休眠します(*´ω`*)
ということは、夏でもエアコンつけっぱなしで、涼しい部屋を維持できるなら大丈夫ってことです。
ちなみに私は9月に種まきをして、11月現在は屋外で管理しています。
アフリカ亀甲竜が活動し始めるこの時期が、一番管理が楽かもしれません。
用土と資材

簡単に出来る方法から説明すると
- バーミキュライト
- プラ鉢
- タッパ(ジップロック)
必要最低限これでも発芽しますし管理もできます。
もっと管理を楽にしたい、発芽率をあげたい、カビの心配を減らしたいということなら次の材料も検討してみてください(´ε` )
- バーミキュライト
- ゼオライトorソフトシリカ
- ベラボン(ヤシガラチップ)
- ダコニールなどの消毒剤
- メネデール(活力剤)
わざわざ買うのも面倒だなって方は無くても大丈夫だと思います。無いから発芽しないというわけではありません。
植え替えしたり、トラブルがあった際に持っていると便利なので揃えておくのも良いかと思います(*´ω`*)
私は「やってる感」に浸れるので、こういうアイテムはすぐ買って優越感に酔いしれますw
どんなものか簡単に説明します。
バーミキュライト
蛭石を高温で焼いて作られているので、無菌状態です。そしてアコーディオンのように層になっていて、水分を保ちやすいので利用します。赤玉を底上げに使い、上にこちらを使いました。土が軽く発芽した根が土の間を通りやすい点も利点です。
ゼオライトorソフトシリカ

土壌改良剤のこの2つは水質を保つ目的と栄養分の吸収促進のために使用します。
腰水といって長期間水につけたまま管理するので水換えは必要ですが、忘れたり面倒だったり、何日も忘れたりして水が腐ってダメになるのは防ぎたいので使用します。
ミネラルを補給する役割もあります。
リン酸を吸収しやすくして成長を促進する効果も期待できます。
リン酸についてはこちらの記事を御覧ください。
【サボテン・多肉植物の土】適切な配合と用土選び【改良用資材と用土】
ベラボン

↑詳細についてはこちらも上の記事を参考にしてください。
種まきのバーミキュライトにベラボンを混ぜるのは、ベラボンが水分で膨らんだり空気を含んだりして、土の粒子の間に隙間を作ってくれるからです。
根も張りやすく、水質浄化の役割も果たしてくれるのでオススメです。普段の植え替えなどにも堆肥替わりに使います。
ダコニールなどの消毒剤

消毒剤はカビの抑制や細菌感染対策のために使用します。1000倍に希釈したものをメネデールと混ぜ一晩つけておきます。電子レンジで土を加熱する方法は種まき前にしか使えません。
種を加熱すると当然枯れます(´ε`; )
発芽したあとにも使用出来るので持ってると色々使えます。
価格は600円前後です。
メネデール(活力剤)

おなじみメネデールです、発根を促進するための鉄分系の活力剤です。メネデールは普段の水やりにも使用出来るので持っていて損は無いです。発芽率やその後の成長を考えるとあったほうが良いです。
活力剤の役割などを知りたい方はこちら↓
【9割の人が知らない】多肉植物を上手に育てるのにオススメの肥料と与え方
種まき
順を追って解説していきます。
①用意した小分け用の保存ケースの底にハンダゴテで穴を数カ所開けます、キリでも可。穴は土が流れ出ないように小さくてOKです。
②ゼオライトかソフトシリカをティースプーン1杯ほど入れます。
③バーミキュライトとベラボンを6:4くらいで割ったものを混ぜて用土を作ります。
④.②の上に③を敷き詰め、そこに種を挿していきます。
⑤ふわっとベラボン布団をかけます
⑥希釈したダコニールとメネデール溶液にすべて浸かるようにします。(カビ対策)
⑦12時間ほど置き、その後水量を減らして腰水にして発芽を待ちます(以降は基本水道水でも大丈夫ですが、3日に一回くらい水を替えます。水換えは水質の為と水中の酸素を保つためです。根も呼吸するので酸素が必要。)
※あくまで時間や回数は目安なので、参考までに(´ε` )
管理方法

その後は、早いもので3日後には発芽するものから、1ヶ月後に発芽するものまでありますので、数個発芽したからといってフタを外してしまうと発芽しなくなるものもありますので気をつけてください。
置き場所は5度を下回らない位まで(水が凍らない為)は屋外の半日陰で、ナメクジによる食害が心配なのでフタを締めたままです。
フタを締めたままで直射日光に当たると温度があがってしまうので注意しましょう。

塊根部分が2ヶ月ほどで6ミリほどになります。根塊部分が水分を蓄えているので、小さいうちは乾燥に強くありませんので、気温が高くなるまでは腰水で管理するのが良いでしょう。
来年の春先まで腰水で管理して、休眠前に通常の管理に戻します。
通常の管理方法はこちら↓
種の特性

種子は緑色の青カビが発生しやすくなります。腰水で管理する際に水に浸かっていない上の部分がカビやすいので、ダコニールかベンレート(殺菌剤)を使用しましょう。

ここが大事な所なんですが、亀甲竜の種子は明るい所ではなく、暗い状況で発芽します。
種を半分ほど土に挿しておいたら発芽率は20%でしたが、ダメ元で土を被せたら残りの種も発芽しました(*´ω`*)
種子には光を好んで発芽するものも、苦手とするものもあります。
また種の発芽率は種を採取してから年数が経過するほど悪くなります。なるべく新しい物を購入して、早めに種まきしましょう(*´ω`*)
タネはどこで買う?
では実際に種をどこで買えるかというと、メルカリやヤフオクなどでも販売されています。
ただいつ採取された種か不安な方は、販売を専門としているショップなどから購入するのが良いでしょう。
ショップ側も継続して販売しているので、発芽率が悪い種子を販売しているとなると信頼に関わるので、仕入れから時間が経過すると売り切るように値下げなどをしますので、そういう面で安心して種が購入できます(*´ω`*)
私が利用しているショップseed stock(シードストック)さんでは450円で10粒からアフリカ亀甲竜が購入出来るので、オススメです。
まとめ

今回は種から育てる亀甲竜のお話でした(*´ω`*)
基本的に今回紹介した方法でアガベやアロエ、コノフィツムなども種まきすることが出来ます。
実生した株を保有する楽しみを、皆さんにも是非経験していただけたら嬉しいです(*´ω`*)
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このへんで
でわ(*´ω`*)
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