ハダニの退治講座 防虫から駆除まで分かりやすく解説【初心者必見】
どうもtaniku monsterです(*´ω`*)
今日はハダニにと、害虫防除の基本的なお話です。ハダニだけではなく害虫対策の基本のお話になりますので、皆さんの参考になれば嬉しいです。
ハダニとは
ダニは昆虫と同じ節足動物で、体調は1ミリ以下。頭胸部と腹部に分かれ、まるで幼稚園児が書いたパパの絵のように、顔から手足が生えたような風貌です(*´ω`*)
生物的にはクモ網ダニ目に属するのでクモに似ています。植物の葉などから養分を吸って加害する吸汁性害虫です。被害部分は葉緑素を吸い出されるので白く斑点状になってしまう。そして被害が進むと葉が黄変して落葉してしまいます。クモ網に属するのでクモの巣のようなものを張ることもあります。
ハダニの被害が拡大する要因として、ハダニの成長スピードの速さにあります。孵化してから成虫になるまでに10日間程度で成虫になるため、早めの対処が必要になります。
害虫の発生要因
ハダニに限らず、植物を食害する病害虫には発生する理由があります。
これを知ってコントロールすることが重要です(*´ω`*)
①生物多様性の欠如
病害虫の大きな発生要因として生物の多様性の欠如が挙げられます。自然界での動植物の生態系は、複雑に絡み合いバランス良く生存しています。ですが家庭菜園やベランダでの鉢植え管理、農業は特定の植物を育てるために行っています。
雑草などの目的以外の植物は排除され、植物相は単純化します。そこに生息する生物相も、同じように単純化し天敵のいない害虫は勢力を拡大します。これは人間が生態系に関わる以上避けて通れないテーマですね。
虫が湧いたらすぐ農薬というのも良いですが、本質的な原因を知ることも大事だと思います(*´ω`*)
②植物の自衛力の低下
もともと自然界では植物は、動物や昆虫に食べられないように進化してきました。例えばタバコの葉やジャガイモの芽、唐辛子などを想像していただけると分かりやすいのですが、辛さや苦味、渋みや酸っぱさといった食べにくい成分を身につけて、特定の生き物から食べられないように進化してきました。近年では品種改良によって早期収穫ができるもの、成長が早い品種などが作られた反面、自衛の手段を未獲得の品種も多く出てきました。これは病害虫発生の大きな素因になります。
③植物の栄養価の高さ
農作物や観葉植物などは、私達人間が保護管理下で、高栄養かつ美味しく育てた人工的な植物です。農作物は収穫物を美味しくするため、観賞用の植物は見た目を良くするために多量の肥料が使われます。
肥料に含まれる窒素は高タンパクな植物を育てます。高タンパクな食物は害虫が好んで食べ、また高タンパクな食物を摂取した害虫は繁殖能力が飛躍的に強化されます。
つまり植物の為に与えた肥料が原因で、植物が狙われやすくなるという皮肉ですね(;´д`)
病害虫の発生要因
病害虫の発生条件には主因として病害虫の存在があり、そこに病害虫が発生しやすい植物の性質が素因として加わり、誘因として病害虫の発生に適した環境が合わさると、病害虫が発生します。
つまりどれか一つを無くす事ができれば病害虫は発生しないことになります。あくまで理論上は(*´ω`*)
3つの要因
①例えば病害の発生で主因である病害虫が増えると、病気は発生しやすくはなるが、それだけでは発病しない。
②誘因として植物の育成環境の湿度や温度が病原体の有利な条件になった時に発病する。
③さらに土壌の養分の過不足などによる育成不良などが素因として関わる。
病害対策と育て方
植物にはそれぞれに適した育成環境があります。そのような環境で育った植物は病害に感染せずに丈夫に育ちます。
逆にそうではない環境で育つと抵抗力が弱く感染しやすくなります。つまり植物の個体にあった育成環境を整え、病原菌の苦手な環境を作る事が大事です。
日当たり、風通し、水はけ
多くの植物は日当たりがよく、光合成を行える環境を好み丈夫に育ちます。また植物同士の間隔を開けて植えたり、間引いて風通しを良くすることで湿度を下げて、病害虫の繁殖を防ぎます。そして水はけが悪いと根の育成が弱り、土中に病害虫の住処を作ってしまいます。
その3点に気をつけて管理することが基本です(*´ω`*)
ハダニやネジラミが発生しやすくなる条件は「乾燥」です。その場合は適度に湿度が保てる土づくりや、水やりの頻度をコントロールして、発生しにくい環境を作りましょう。
ハダニを見つけた時の対処法
ここまでは「ハダニを見つけても環境が良ければ被害は出にくい」という環境を作る方法を説明してきましたが、ここからは実際にハダニを見つけてしまって、対処したい方にいくつか方法をお話します。
ベニカマイルド
アブラムシの対策編でも紹介したベニカマイルドスプレーです。食品成分から作られているので、JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能です。他にもコナジラミにも効果があります。流石に規模がビニールハウスクラスになると無理ですが、個人が植物を管理する程度であれば十分だと思います。他にも色々とスプレー系の商品はありますが、迷った方はこれで良いと思います。
天敵利用という方法
薬品を使わず、害虫となるものの天敵を使って駆除する方法です。観葉植物や家庭菜園でどではあまり必要なさそうでしたが、商品として販売されているものも見つけました。面白かったので紹介します(*´ω`*)
カブリダニを利用する
チリカブリダニを使います。生物農薬として生きたままのカブリダニが封入された物を、対象の植物に散布するというものになります。ダニといってもクモと親戚みたいなものですので、人間にとっては害虫を食べてくれる益虫です。チリカブリダニが定着すると葉の裏側に陣取って集まってくるダニを捕食してくれます。頼もしいですね(*´ω`*)
ダニをもってダニを制すって感じですね(゚A゚;)
ちょうどプレデターと組んでエイリアンを退治するみたいな(*´ω`*)
可能な限り農薬は使用したくない方、カブリダニの捕食シーンを見てみたい方はどうぞ(*´ω`*)人間には害を与えるダニとは種類が違いますのでご心配なく。
それでは今回はこのへんで
でわ(*´ω`*)